マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

20200615

先週末、中学からの友人2人とオンライン飲みをした。彼らと出会ったのは、通っていた中学校ではなく、塾で出会った。市内に支部を何箇所か持つその塾で、僕らは競い合って上位に入れるように努力を重ねた。友だちであるが、同志の連帯感が未だにある。高校・大学に入ってからもたまに連絡を取ったり、ご飯を食べたりしていたが、いつのまにか30歳を超え、全員が結婚している。そんな仲間とオンラインで顔を突き合わせてワイワイできるのは本当に幸せなことだ。

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そのうちの一人、Mが、大学4年頃から各旅行先や出張先のマンホールを写真に収めることを趣味にしている。そんなことを趣味にしている人がいるとはたまに目にしていたが、実際に撮り貯めたマンホールたちを見てみると、凝っていて、足元にこんなに地元の良さを体現しようとした証みたいなのはあるもんだなと感心した。これからは注目してみるかーと思った矢先「俺たちって地理好きじゃん」と言った。

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僕は地理が好きで、センター試験では9割取ったと思う。地理の何が好きかと言えば、地理はパズルなのだ。地理的・気候的な条件によって歴史が作られ、その歴史的な条件から現在の様相が導き出される。それを予想して答えを書き記すのが地理なのだが、答えを導き出す思考過程がパズルのようで、僕はその快感が好きで地理を好むようになった。地理が好きな理由は、地理という科目自体の性質によるものだと思っていた。

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でも、「俺たちって地理好きじゃん」の一言でその認識は誤っていたんだなと分かった。僕はそのパズルをこいつらと出し合ってたのが楽しかったから、地理が好きになったんだなって思った。もし、社会や歴史でクイズを出しあっていたら、そっちが好きになっていたと思う。

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今お笑いが好きなのも、塾から帰ってきてから深夜に見た爆笑オンエアバトルを塾で共有できてたからだし、この頃好きだったことって未だに好きだなぁ。と、オンライン飲みをしながら、そのことを口に出すでもなく、いい気持ちになって一人淡々とジュースを飲んでた。