ついにLeft Behind、サイドストーリーも終わった。思ったよりも短かった全部で2時間ほどだった。
僕の中で最も本編とクロスしたところは一箇所ある。エンディングでエリーとライリーが共にキノコマンに身体を噛まれてしまい「どうしたらいいの」と絶望に伏している場面でのライリーの一言と、本編の最後にジョエルが言った言葉だ。
あんまり書くことがないので書き起こす。
Left Behind
エ「(二人とも噛まれて)どうしたらいいの」
ラ「あたしが思いつく方法はふたつ。ひとつ目。さっさとおさらばしちゃう(銃を見ながら)。あっという間に終わるよ。でもあたしは好きじゃない。ふたつ目。戦うの」
エ「戦うって何と?アイツらみたいになっちゃうのに」
ラ「死にそうになったことなんて何度もあった。明日までに死ぬ可能性だって無数にある。でも戦うの。少しでも長く一緒にいるために。それが2分でも、2日でも。(回想から現代に場面が戻り傷ついたジョエルを運び出す映像が流れる)絶対あきらめない。あたしはあきらめないよ。だからさ、待ってればいいじゃない。どうせ最後はみんな一緒におかしくなっちゃうんだから」
エ「他に方法はないの?」
ラ「ごめんね。行こう。こっから出るんだ」(エンドロールが始まる)
本編
エ「噛まれたときその子が言ったんだ。『待ってればいいじゃない。どうせ最後はみんなおかしくなっちゃうんだから』って。あたしはまだ待ってるの。ライリーって子だった。あの子がまず死んで、それからテス、それにサム……」
ジ「どれもお前のせいじゃない」
エ「そういうことじゃないの」
ジ「俺はな。生きるためにずっと戦ってきた。お前も、何があっても戦う目的を見つけなきゃダメなんだ。こんなこと聞きたくないってのは分かってる。だが――」
エ「誓ってよ。ファイアフライについてさっき言ってたことは全部本当だって誓って」
ジ「誓うよ」
エ「わかった」(エンドロールが始まる)
ライリーとジョエルが言ってることは「目の前(の事実)と戦って生き延びること」で、似ているけどエリーの最終的な受け取り方が違うように見える。前者は二人が死ぬ向かう過程での戦い、後者はこれから生きるための戦い。「戦う目的を見つけなきゃダメ」なのは分かってるけど、ジョエルにとって「戦うって何と?」の答えは聞かずに、その目的をエリーに押し付けてきたジョエルと決別しているようにも、共に背負って共犯になる覚悟を決めたようにも見える。
書いていて『待ってればいいじゃない。どうせ最後はみんなおかしくなっちゃうんだから』からの「あたしはまだ待ってる」とは、私はまだ死にたがってるのであれば、やはり自分が死んでワクチンになることを望んでいて、ジョエルの言う生きるために戦うのではなく、これまで死ぬために戦っていたと読める。だからこそ、これまで死ぬために戦ってきたのを無碍にされたことと、死ぬための戦いに人を数多巻き込んだ共犯を互いに背負う誓いを立てさせたのかもしれない。この世界では、生きる目的を見つけながら戦っていくのには一人では到底難しいのだから。