マレーグマの頭のなか

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胆力

先日、評価面談があった。

そこそこの評価をもらったが、総評の中で言われたことの中で一番印象深かったものを振り返ろうと思った。

「キミの胆力というかある種の鈍感さはすごい大事だと思った」ということだった。

何があったかというと、簡単に言えば失敗しちゃいけないところで失敗してしまったが、クライアントや会社のメンバーに特に臆することなく報告したことだろう。割とクリティカルな問題だったが、しかしまぁ報告せずに物事を進めてはいけないと思ったからそうした。とはいえ、やっぱり自分としてもどうしようかめちゃくちゃ悩んだ。報告に至るまでの15分間でおおよそ3ヶ月分くらいは老化が早まっただろう。それはただ単に誰かに見られていなかっただけのことだ。

では、その鈍感さはどこから来るのかと言われると、それはただただわざとそうしているだけのことだ。内心ドキドキしていても、落ち着いたフリをして、臆していないように見せている。それが慣れるとどんどんと胆力が出てきて、何事に対しても動じることが少なくなる。今回もその鍛錬のおかげだろうと思う。全ての起こってしまったインシデントのレベルを下げてしまっているとも言い換えることができるかもしれない。起こったものはしょうがないよね、軽微なバグも重大なバグも一即多にして、せめて改修の優先度だけを変えようと、気持ちの上で整理することだ。口では申し訳ないと言いつつも、脳みそではじゃあどうするかだけを考える。

そうやって鍛え上げられた胆力もどきが作られたのだと思う。それが本当に良かったのかどうかは分からないが、困ったときに冷静になれる。ただ、先日の大島キャンプにおいて、全てのキャリアの携帯電話が繋がらないような場所で、レンタカーのタイヤがバーストしてしまったときは流石に焦ったがみんなの力を結集することでスペアタイヤに替えることができた。物理的に困ることにはまだ対処できてないようなので、それはまたの機会までに胆力を鍛えるようにしたい。