マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

無題

 嵐が止み、凪いでいる海面に浮いている船にいる。今、お仕事は一息つける時間が増えている。というのは、読者であればコレを書いているところから読み取れるかもしれない。とはいえ、いつもながらにこれといって書きたいこともないのでキーボードを叩いて書いて、キーボードを叩いて消すことを繰り返していた。無情である。

 そこで本当に何となく、今月の目標は人と会うことにした。こんなにも広いインターネットの中で単純に寂しいからでもあり、孤独でいると逃げても逃げても追いかけてくる焦燥感を抑えつけるためでもある。

 

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 最近は仕事をしていて思う。僕がやっているプランナー業と、Kickstarter で資金を募るために作られたあたかも実現したプロトタイプかのようなコンセプトムービーは相似形を描いているのではないかと。だからこそ、個人や10人未満グループが作り出したのプロトタイプやこれまでの実績や実際に出したものに対しての仕事にリクエストがくることの健全さを感じる。真鍋大度Rhizomatiksにおけるビジネスの構造に眩しさを感じる。

 ずっとコンサルティング系の仕事に対して疑問を持っている。その不快感や欺瞞は、表に立っている人が実際にノウハウを持っているわけではないことが多いところに帰属している。プランナーも確かにその業界や対面に立ってる人についての勉強はするけど、ちゃんとした理解をしていない。不安定で曖昧な情報でクリエイティブの計画を立てている。エンジニアの上に立つプロマネがエンジニアリングやプログラミングを知らないと、呆れられることが多いのと似たようなものだ。最大限の努力をして自分が作った空虚な妄想にもその疑問がつきまとっている。

 

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 ドライヤーから出てくる”風圧”に対しては”風が強い”ではなく、”勢いが強い”と言う。”風の”という述語が抜けているのか、はたまた僕はそれを風だと感じていないのか。

傷の跡

 それは右手の甲、人差し指と親指の直線状に交差するあたりにある。

 

 ここのところは常に寝ぼけているのか、年齢の割に機敏な動きができずに歩いて振り回している手を不意にどこかにぶつけることがままある。そうすると何かに引っかかったような傷ができる。皮膚がめくれ上がり、そこからじんわりと温い血が浮き上がってくる。大した痛みもないのでそのまま放置していると、数日経つと傷が塞がり元どおりになっている、はずだった。今までは。

 最近じゃ、傷の治りがすこぶる悪く、上記のような傷跡もしっかりとしみのように色素が沈着してしまって赤黒いような跡が残るようになっている。虫刺されの跡なんかもそうだ。治りが悪く、跡になっていることが増えた。

 

 10代の若かったときは、転んでできた傷は無数にあった。腕の擦り傷も膝のひどいめくれ方をしたコケた跡も、ジュクジュクになってしまったそれらの傷も、今や全くもってその痕跡など残っていない。そのときを忘れるかのように、全てなくなっていった。

 文頭に書いた、右手の甲の傷は、いつ怪我をしたのか憶えている。会社のトイレの個室の鍵のところに偶然ぶつかって傷ができたのだ。傷跡がある限りずっと覚えているだろう。30も目前になると、記憶力が段々と薄れて何をしても忘れてしまうから、体が何があったのかを残しておくために傷跡がそのままになっているのだろうか。

 

 確かに傷があれば、いろいろなことが思い出される。

日記

 渋谷を歩いていると「5億」の数字が目に入った。BIGだ。駅から東西南北どこに行っても売り場がある。じゃあ例えば宝くじで5億当たったとして。その大金をどうするのかを考えることは多分誰しもが考えることだろう。これまでお金が無かったが故に叶えられなかった夢を叶えたり、仕事を辞めて悠々自適に暮らせるように願ったりするのが普通なんだろう。

 僕はこのお金を頭の中に思い浮かべた時に、両親と共に死んだ祖父母や別れた彼女が思い浮かんでしまった。お金で買えないものをいざお金を手にした時に考えてしまった。取らぬ狸の皮算用より、今買えないものを大事にしておかないと、きっとまた手放してしまった時に同じことを辿ってしまうだろうと、自分のみじめさに情けなくなった。

 

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 間違い探しのカタルシスの向き先が、自力で解けたことではなくなったかもしれない。サイゼリヤの子供用メニューには、間違い探しが載っているが、これが本当に難しい。10つの正誤があるはずなのに、8つくらいしか自力では見つけられない。

 インターネットになんでも載ってしまっているから、実はそれも載っている。載っているというのは公式が発表しているわけではなく、自己顕示欲なのかみんなにも知ってほしいからなのか動機は不明だがサイゼリヤの間違い探しですら載せていることに使命感を抱いている人が世の中にはいる。

 ただ、この解けずにモヤモヤした気持ちを晴らすことにインターネットの間違い探しの答えの存在意義があるというのなら、それは単に自分の胆力がこそぎ落とされなくなっただけのことなのかもしれない。

 今期のチーズの間違い探しについては、現在8つの間違いを見つけ、次の来店時にもう一度探すつもりだ。

日記

今日もリハビリ

 

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今月の初めあたりから腰の痛みがひどい。どのくらいひどいのかといえば、靴紐を結ぼうとして「よっこらせ」とか言いながらじゃないと屈めないし、屈むと腰の中央あたりが張った感じがして、ビキッとくるので全く前屈ができない。部屋に落ちているものですら膝からいかないとピキッとくるし、毎朝顔を洗うのですら結構つらい。これが桜木花道が体験した選手生命の危機か…みたいな気持ち。

 

さすがにもうダメ~と思って整骨院に向かって骨や筋肉を整えてもらった。去年の年末あたりも似たようなことになってたけど、今回は保険適用の整骨院だ。そして、初めて鍼を打ってもらった。髪の毛よりも細い鍼らしい。確か8本くらい打ってもらったのかな?打つ時に痛いのかなと思いつつ、打たれたタイミングなど実際よくわからなかった。先生の手でトントンと叩く音で、あ、今打っているんだろうな、お、ちょっと筋肉が変な感じするな。みたいな感覚だった。

 

施術前は屈むのも結構辛さがあったのに、術後はとある閾値を超えると痛みは出るものの、すごく軽くなっていた。やっぱ定期的にいかないとダメだな、人間の体にもメンテナンスは必要だ。そういえば歯医者にも行かないとなと身体のあちこちへの思いを巡らせていた。

 

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宇宙兄弟の最新刊を買い、読んだ。なんとなく気づきつつあったけど、宇宙兄弟の物語の作り方メソッドとして「とある良い言葉を始めに匂わせて、最後につなげて完結させる」ってのがあるなーと分かりつつもやっぱり読み終わると泣いていた。とはいえ、最近は泣ける話が減っているのが少し寂しい。

日記

久々に日記を書く。

この二ヶ月ほどは仕事が非常に忙しく、いつも仕事をする前に書いていた日記メモすら書くことなく自分の仕事を全うしていた。かといって、心の機微が動くようなことがあったわけでもなくただただ奔走していた。忙しくなったりストレスで精神的に参ったりしてしまったために食事がとれず数kg痩せてしまった。やっと忙しさが緩和されたのでよかった。

 

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Spotifyのプレミアム会員になった。

6月末までに会員登録すれば3ヶ月間は100円だそうだ。割と曲と曲の間のラジオのようなCMは嫌いじゃなかったんだけど、プレミアム会員になると逆にそれが聞けなくなってしまうらしい。少し寂しくなってしまうな。

 

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周りにちびっこがいないときは割と横断歩道じゃなく道路を横断してしまう。悪いとは思ってるけど。横断禁止の看板が出ているところは横断すると便利なんだという証左になってしまう。