マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

名付け

 大人になると、同じ名前の知人友人が増えていく。”タク”とか”アキラ”とかはもう常連だ。後者なんて男女関係なく存在する。可能なら彼ら全員に違う呼び方を付けたいと思うのだが、アダ名を付けることがあまり上手くない。名前を付けることはすごく大事だと思ったことが最近ちょうどあった。

 NHKで「みんなで筋肉体操」という新番組が始まった。我々人間は怠惰な生き物であるが故、筋トレが続かない。NHKは昔からラジオ体操を映像として流していたが、これもその一環かつ短時間番組として見ながら一緒にできるところに優れたものを感じた。このコンテンツの素晴らしさは置いといて、話は名付けについてだ。

 おそらく腕立て伏せや腹筋に学名のような詳細な名前がついていたことを、この番組で知った人も少なからずいるんじゃないだろうか。フルレンジ・プッシュアップという名を知れば、他にもやり方があることが分かるし、それぞれ効能が違うこともなんとなく気づける。

 たくさんいる「タカハシタクヤ」に呼び名をつけることで、対象をしっかり捉えることができる。自分が今なんとなくやっている行動に命名することで、再現性を持たせることができる。歌も同じだ。名前を付けることで、メロディと詩を合わせて奏でることが可能になる。