マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

初めてのこと 20170804

 お昼ご飯に何を食べるか悩みながら、左手に財布を、右手にイヤホンをぶら下げたiPhoneSEを握りしめてオフィスを出た。エレベーターホールで同僚に声をかける。「なんかオススメのランチありますかね…?コメ系がいいんですけど」「前にも言ったけどシンガポール料理行きました?」「なるほど」ということで、オフィスから徒歩5分、全部で6車線ある大きめの横断歩道を渡った先のシンガポール料理屋さんを目指した。

 シンガポールの国旗がある。そう耳にしたので探したのだが、無い。あるのは同じ月と星のマークを携えたマレーシア料理屋だけ…。なるほど、ここだったか。シンガポールじゃなくてマレーシアだった。確かにまぁ似てないこともない。阪神タイガースが大阪が兵庫かなんていうのは分からない人は分からないだろう。エレベータで上がって、2階。エレベータの中は更に上の階の美容室の得体の知れないなんとなくドレッシーな女性の匂いがして、不安になった。ドアが開いたら思ったよりも綺麗で落ち着いた空間だった。民族っぽさのある置物はあまりなく、かといってお客さんは外国の、特にアジア系の人が多く見られたのでそのバランスがここはマレーシア料理屋だと示していた。

 カウンターは無かったので、一人なのに四人がけのテーブルにつかされ、僕は海南チキンライスを頼んだ。焼肉屋のタレを入れるような更に赤、黄、黒のタレが入れられていた。自由につけて食べろということだろうが、それぞれ何味か最後までよく分からなかった。パクパクモグモグ。美味しい。サラダと飲み物とデザートは食べ放題のようだ。席数は24くらいあるのに、店員さんが少なくて慌ただしさがずっと続いていた。

 

 こういう初めて行った場所を思い出して書くこと、何となくだけど今日から始めようと思った。