マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

冬の朝

0:30頃に寝たと思う。しかし、何度も起きた。歯が痛かったからだ。極めつけは5:30ごろに起きたときだ。あれは痛かった。痛くて布団の中でうずくまっていた。顔を出すと、ふと思い出した。「あぁ、6時ってこんなに暗いんだったな、小学生の時はこれくらいに起きていたな」と。

ウチの家のリビングだけ電気が付いていて、窓の外はまだ暗くて、窓には白い半透明のカーテンが掛かっていて、窓には反射した蛍光灯が見えて、そして黒というよりも深い青が世界を覆っていた。シーンと静寂が聞こえていた。住人が起きないように少し小さくした音量でめざましテレビをつけていた。6:30は軽部アナの「エンタメ見たもん勝ち」とかいう名前だったかな。あの当時は「見たもん勝ち」という言葉の意味も理解してなかったけど。徐々に親が起きて姉の弁当や朝食を作っている。僕は朝早く起きてこたつを温めておく係のようなものだった。年令を重ねて段々と世界が色鮮やかに意味を持っていることを知るのだが、意味を知らない時の方が純粋に見えていたような気もする。