マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

あんまり好きじゃなかった好きだったこと

 

 先日、女子高生が勤めていて、お話できるっちゅう居酒屋にフラリといってみた。1人じゃなくて友達と3人で。時間を潰すのに、友だちと話すネタにもなるかなーって思って。値段も安かったし。いや、なんかやましいことがあるからこんなに言い訳してるんじゃなくて…ってまぁいいや。これは全部見られる独り言なだけやし。

 

 いやー今の女子高生って大人びてるんですね。若干怖かったですもん。いわゆる普通の、おとなしめの子もいたんですけど、やっぱりそういうお店だからかギャルっぽい子もたくさん居ました。自分よりも10歳近く年齢が離れている子たちと一体どんな話をすればよいのやら…。

 

 女子高生ってことで、相手もなかなかこういう仕事に慣れてなかったっぽくて、新人だってこともあいまって、どういうことを話せばいいのか分かってなかったから、こっちから話しかけないとなかなか喋ってくれなかったんですよ。何というか、こっちから力を加えないと車輪が回らないんですよね。グルングルン…ガタガタ…。油もたまに差さないと困る感じの。こんなところじゃなくてキャバクラみたいなトークが商売のところなら向こうから矢継ぎ早に提供してくれるし、それで自分のお値段が決まるわけだから楽しませようと話してくれるんですよね。でも、今回はそうはいかなかった…とおもったら僕の友だちがいつのまにやらペラペラと…あんたはキャバ嬢か。やっぱりチャラいやつは流石ですよ。僕は彼らの話を聞きながら、気になっていたことをメモするだけでした。それだけでも楽しくて、たまに笑って、ちょっと話して。

 

 

 そこでメモを取りながら思ったことがあるんですよ。

 

「あっ…。実は俺、あんまり興味ない人と話すことって好きじゃないかも…。」

 

 って。いやいやいやいや、興味ないんだからそんなの当たり前じゃないのかって言われるかも知れない。それでもさ、興味が無いって分かるのは対象と接触した後だと思うんだけど、今回の場合は熱が下がるのが急速すぎた。相手が女子高生ってだけで話す対象としての興味が薄れてしまった。

 だから全く話を聞かなかったのか?いや、ジェネレイションギャップを感じさせてくれる面白いことはたくさん聞けたんだけど、僕から何か話すことを考えた時にすごく悩んでしまった。どこに住んでるの?今いくつ?ここの時給はいくら?最近何流行ってるの?LINEとか?学校の先生むかつく?オレのことどう思う?この中で一番イケてる髪型はどれ?今度デートしよう?……そんなことは聞くはずもなく、興味の対象としてそれをしっかりと見れなかったんですよ。

 

 なんで人と話すことが好きって思い込んでたんだろ…。4人以上集まったら大体他の人が話してるの聞いてるのが好きだったんだ。どちらかと言えば、タモリみたいな立ち位置が好きなんだけどな、 こうどういうこと?って聞かれた時にウンチクを引っ張ってきて説明するみたいな。二人で飲むのは大好きだ。どんなことを話しても話になるから。馬鹿な話もつまみになるから。きっとそういうことだ、僕自身割りと臆病なのは知ってたけど、こんなところですら臆病だなんて。でも、もっともっとみんなの話を聞いていたいなぁ。ダメかなぁ。ずるいかなぁ。許してくれよ。ねぇ。