マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

まとめ・言葉の張力・「ヤバい」

 

 

 

 今、バラバラなものをまとめている作業をしてるのが人間だ。NAVERまとめだって、まとめブログだって”誰か”がまとめている。人間が読めば分かることは、機械が読んでも分からない。

 ここ3年でテック系で流行りそう(というかアメリカではそこそこやられている気がするが)なのが、半自動的に、情報を収集、統合、分析ができるエンジンだと思う。Twitterの書き込みは一つ一つは非常に細かくコンテキストも分からないものだけれど、まとめて見れば分かることはたくさんある。人の軸や時間軸、言葉軸での様々な収集、分析をすればよいのに…機械で。と何度思ったことか。これ、流行ると思うんですよね。

 

 

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 小数点以下切り下げといてーって「上げ」なんだから「下げ」だろうと思って、意識して使うと、間違っていた。小数点以下をどうこうするとき、「切り上げ」と「切り捨て」という言葉を使うのが普通だ。「切り下げ」という言葉は為替レートを変更するときに使う言葉らしい。言葉を自分の中で作ってしまったのだ。自分でもビックリした。割と自然な言葉な気がするけど、使ったことがなかったなんて。

 「切り捨て」の方が、確かに表現的にしっくりくる気はする。要らないものを切って捨てるんだから。でも、「切り上げ」という言葉が僕の中で先行してしまって、それに引っ張られてしまったようだ。

 

 

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 ちょっと前に博士やってる友達と昼間っから飲むようなことがあって、その時に酷く面白く感じたことがあります。個人的にはその現象は非常に”ヤバい”と思っていて、何がそんなに”ヤバい”のかというと、人と話をしている時に”ヤバい”って言いまくっていることなんですよね。あれにもこれにも”ヤバいヤバい”言いまくってた自分に”ヤバい”と思ってしまったのです。

 何故にそのヤバい事実に気付いてしまったのかも個人的には面白かったのですが、その友達と久々に会うし、そいつ頭いいし、少なくとも馬鹿だと思われない程度、そろそろ20代半ば超える程度にはまともなことが言えたらいいなぁーと思って一番初めに出た言葉が「久しぶりじゃねー、最近天気ヤバくない?」でしたからね、ヤバいのはお前の頭だと。ヤバい。

 

 ヤバいって言葉が便利すぎるのは、この一語だけで大体の言葉を網羅してるところですよね。「天気がヤバい」とくれば、雨が降ってたら雨が続くとか大雨が降るとか。天気が良ければ日照りが続くとか暑いとか。「アレがヤバい」とくれば、大体はアレが普通ではないということを示している。

 

 つまりは、日常の中での非日常を「ヤバい」を表しているんですよね。地元にいる時はヤバいことなんてなくて、ヤバいのは大体ダラダラと過ごしている自分で、東京はヤバい人間がヤバいほどいるのでやっぱりヤバいし、渋谷のスクランブル交差点は人ヤバいし、巣鴨のおばあちゃん率ヤバいし、最近は暑くてヤバいし、俺の語彙力の無さもヤバいですもん。ただ、そういうハイコンテキストな部分が共有出来ている若者たちもやっぱりヤバいですよね。あ、俺は若くないですけど。