「いや、”みんな”してるんだって!」
という”みんな”はどこを指すのか。
全世界70億人のことなのか、日本人1.3億人のことなのか、東京都の人のことなのか、渋谷区民のことなのか、同業界の人たちのことなのか、うちの会社のことなのか、家族のことなのか、果たして自分だけだったのか。
部下が「お客さん的には~」とか言うのだけど、これも同じ。
そいつは別にお客さんと直に接するわけではなく、
”自分が思ったこと”を”客目線に投影している”だけだ。
「だから、お客さんってどこの誰?」と聞くと、
「いや、具体的に誰とではないんですけど…モニョモニョ…」
みたいになる。
自分の願いを他人に投影して幻影を作り出している。
本当に”みんな”であれば、誰も説得する必要はない。
「みんな空気吸ってるんですよ!!!」
みたいなことは聞いたことがない。
聞いたとしても、「うん」の一言で済んでしまう。
うちの近所の居酒屋の酔っぱらいが言っていたという方がまだ信頼性がある。