マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

宿命や本能と闘う

 

 

 俺の知り合いにいわゆる男の娘(オトコノコ)ってのがいる。今、巷で話題になっているだろう、男性なのだが女性のような思想を持ち、女装や女性ホルモン剤を打ってどうにか女性になりきろうとしている男のことだ。いや、きっと最後の方の説明は大げさで、そこまでいくと性同一性障害者なのだろう。二人いて、一人は女装が好きな男A。もう一人は、後者、性同一性障害者である男Bだ。それらは同一のコミュニティに存在している。

 

 自分の性に対して、疑問を持って生きているのだろうか。Aはただの趣味や、周りにはやし立てられてそうなってしまったのだろうが、Bはそうはいかない。きっとなんで自分は男に生まれてしまったんだろう、なんで女で生まれて女で育ってこなかったのだろうと悩み悔やんで生きてきたのだろう。メンヘラのするツイートからそのようなことが汲んで取れる。Aもメンヘラっぽいのだが、なんだかんだ彼女が欲しいという肥溜めから鼻を刺すようなゲスのツイートを見て辟易している。Aのことは大嫌いだ。性別をバカにしていると思う。

 

 自分の彼女は、あまり自分が女性であるということを受け入れきれてない節がある。まぁ、確かに何度も男性に間違えられるくらいに中性的な顔つきをしているから分からないでもない。それでも、俺と付き合うことで自分の女性らしさを探しているような気はしている。俺といるときはオシャレをしたがるし、仕事のストレスで肌が弱ってきたときは会いたくないなどと宣ったりもする。自分の性を受け入れて、闘っている。そう思う。

 

 自分の男に生まれた宿命、女に生まれた宿命と闘う方が美しい。

 

 俺は自分の何かを受け入れて闘う者の方がカッコイイと思う。Bは、自分が男に生まれたことに疑問を持ち、女性に振り切れて自分の自我を受け入れて身体と闘っている。俺の彼女は、どうにかして自分の性を主張しようとしている。まだ若かったときはもうちょっと雄々しかったような記憶がある、今の方がお淑やかになった気がする。

 Aは、どちらも侮辱しているようにしか俺には思えない。趣味で女装も男装もしていいとは思う。ただ、本当にコミュニティを小さく持ってやってほしい。本当に性について悩んでいる人が周りにいるのだから。それを客観的に見ている自分としては、マイノリティ憑依なのかもしれないが、気分が悪いのだ。

 

 

 というか、A、お前のコスプレ、気持ち悪いからヤメろ。