マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

友人の話

 

 友人は本が全く読めないらしい。ここ4年間一冊も読んでいないらしい。メーターが負の方向に振り切れているけど逆にすごすぎる、正直なところドン引きしたけど、あとずさりした後に歩み寄って理由を聞いてみたくなるくらい興味が出てきてしまう話題だ。別に誇れる話題でもないのであまり詳しくは聞いてはないのだけれど…。

 

 少しだけ理由を聞いたところ、単純に読めないだけらしい。まぁ、中学高校と国語の教科書を読んでいたのだから、文字が読めないわけではないだろう。少なくとも日本人だし。そこで、WEBのニュースはどうなん?Yahoo!トピックスに載っているニュースは読むだろ?って尋ねたところ「正直なところ、アレもほとんど読んでない。斜めに読んでいて、ニュアンスだけ掴みとるくらいにしてるんだ」とのとこと。

 

 これだけ聞いてみたら、そういえば何かしらの才能を持つのだけれど、長文が読めない天才の話をしていたような気がするが、全くそんなことはなく、彼は就職活動に四苦八苦する普通の大学生にすぎないうえに、正直なところ頭はパーだ。他に自慢できるのがあるわけでもなく、顔も普通。

 

 はい、実は別になんという話題でもなかったってのが真実なんだけれど、何故か人は期待をしてしまうのよね。これでプログラミングのスキルが凄いあったり、絵がすごい上手かったり、イケメンだったりしたら話は変わって何となく美談だったり、何となく徳のある話だったりするけど、自分の周りで行われている事実は誇張しないと物語にならないよ。大抵の素敵な話は誇張されてるし、すごい才能の持ち主は他の切り口で見たら大抵凡人。

 

 そんなもんだ。

 つまらん世の中がレールに沿って動いている。

 それが、おもしろいんだけど。