マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

 期待をかけられている。

 うちの会社は小さい。いわゆるベンチャー企業というべきなのか、大体20名程度の零細IT企業に勤めている。それゆえに、社長他役員などとの距離が近い。まあ、話しかけるのも簡単だし、決済もすぐに取れるからそこんところは楽だ。俺はこの会社にベンチャースピリットというものは感じられないので、周りに言う時は「零細企業に勤めてるんだー」と内部から見た正確さを重要視している。社長は「うちはベンチャーだから~」とか言うけどさ、小さかったらベンチャー何かって言うと違うし、だいたい既に10年以上創業しとるやんか。それでベンチャーっていうのは虫が良いというか、形の伴ってないベンチャーやな。

 ま、いいや。期待をかけられているというのは、まぁよくある「エライ人」を社長さんが俺に紹介してくれるんだから、それにちゃんと応えろよ!そうしないと相手にも社長にも失礼だからな!って軽い説教を喰らったからだ。ま、言わんとすることは分かる。割りに合わない人を紹介するのはどうかと思うし、それに俺は若い割によく出来るという評価をもらってるからな。だけどさ、期待だけを掛けているというのは大いに間違っていると考えているのよ。なんたって、俺、社長が以前に「~は辞めるような雰囲気があるんだよね~それが怖いわ~」みたいなことを言ってたってことをちゃーんと聞いてるから。つまりさ、重要なエラーい人を紹介することで楔を打ってると思うんだよね、期待半分、辞めんなよ半分みたいな。確かに、前にやめようと思って転職活動みたいなことしたり、色んな人に相談したりしてたんだよねぇ。身の上話はまぁいいや、あと1年くらいは居る気がするから。ま、賞与が低かったりしたら辞めることをすぐに考えるけどね。やり甲斐で人を繋ぎ留められると思うなよ。クソ経営者共め。

 うーん、期待をかけるっていうのは、ある種のエゴを感じるよ。また考えよ。