マレーグマの頭のなか

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最近面白いと思ったもの 20180416

最近面白いと思ったもの

 

jp.automaton.am

 3DSではカセット一つ、プレイヤー複数人プレイができるゲームはいくつもあれど、PS4やSteamでこういう無理矢理感あふれるアプローチは初めて見たかもしれない。過去にはあったが、それがゲームの面白さと見合ってなかったから表出してこなかったのだろうか。

 そして中身も、ゲーム画面のレイアウトも進行や場面に応じて変形していくというのも面白い。漫画のようなコマ割りを連想させる奇抜なレイアウトは、モード選択時のフレーバー的要素でしか無かったが、プレイにどう影響するだろうか。視点がばらついて面倒に感じるだろうか。そういえば、先日なんだったか、Youtubeかなにかを見ていて感じたことがある。縦型動画をPCで見た。正直言って見づらさしか感じなかった。縦型動画が流行ったというのは視点が間違っていて、単純にメディアやインターフェイスに合ったコンテンツを作ろうというだけの話でしかない。単純に、漫画だってテレビだってスマホだって丸型のディスプレイだって、そのディスプレイいっぱいを使ってコンテンツを見ることが最も不愉快な気持ちなく見れる、ただそれだけだ。

 またゲームに戻るが、きっとどちらのキャラクターをプレイしたか、両方プレイしたかによってプレイヤーの自身の語りも変わってきたりするのだろうか。輪読のように、違う文脈を持った人が同じ情報や出来事を見ることで理解や解釈が変わっていき、それを重ね合わせることに意味があるゲームのように感じる。PS4が二台ということは、Discordなどで通話しながらプレイしたりするだろうが、実は全く別の画面を見ていたということはあるかもしれない。一方はクルマを運転していて、一方は宇宙船を運転しているなんてこともあるかもしれない。マテリアルがすり替わるだけで体験は全く変わっていく。セリフが同じでも場所によって感じ方は変わる。そういう可能性をこのゲームに見た。

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 過去を消すということをしていると、自分が過去に許可や拒否した可能性に気付かなくなる。僕にとって気分によって過去を消すことは非常に重い。やりたいことは分かる。人間は年をとるごとに考えや身体的な機能がアップデートされるから、基本的に過去は恥ずかしく感じる。恥ずかしくないことを書けというのは、何も書くなと同じことで、やはり過去の自分を受け入れていく必要がある。今書いてることですら10年後にはおかしいと思うときがくるかもしれないが。

 イラク派遣された自衛隊の日報が面白いのは、ゲームに置いてあるメモ書きを集めるのと似ているからだと言われている。その消されかけた断片を集めると、当時、何をしたのかが見えてくる気がする。自分は自分のことをよくわかっているとタカをくくらずに、断片を集めることのできるようにしておくことが、今できる先に繋がることだと思う。