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読書感想文:戦略の教室

「戦略の教室」

会社に置いてあったこの本を手に取った。まさか古代の中国の戦争における戦略なんて書いてないだろうと思いつつ、出版社のダイヤモンド社と、筆者の肩書のビジネス戦略コンサルタントと、うちの会社がマーケティングの会社だと自分で言ってることを考えればこれがマーケティング戦略の本だということは上記3つの要素から満貫8000点って感じなのだが、まぁこういうのも知っておいて損は無いだろうと気持ちそのままに読んでみた。

 

こういう本を読んでいて思うこととしては、我々、木っ端の戦闘員いわばショッカー向けに書かれているのだろうかと。世の中には肩書持ちよりも圧倒的に平社員の方が多いわけで、なのにその人達が頭空っぽにして読めるような本ってあんまりないよなと思っていた。特に会社では洋書のマーケティング関係の邦訳を読む機会が多いので、余計に思っていた。ジョブ理論は面白かったけど、例示がダラダラと長くて退屈だった。全部読まなければいいのにと言われるかもしれないが、たまに例示にいいことが書いてあるのが逆にキツい。ゼロならゼロでやってほしい。

 

しかし、これは思ったより物語でもエッセイでも論文でもなくて、読みやすい。要点が抑えてある。なんとなく時系列っぽく流れてある。といった感じでショッカーにも仮面ライダー1号にはこうやって戦えばいいかもしれないっていうのが伝わるような気がした。

 

知ってる人は有名な戦略が多いので、おさらいのような感覚で読むことができるし、2時間で学ぶというタイトルの通りスイスイ読める(自分はおよそ3倍かかったけど)ので楽しく学びたい人にオススメである。