マレーグマの頭のなか

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欲しいもの

心の底から欲しくなるものは、”誰しもが欲しがるもの” と ”個が惹かれて欲しがるもの” の2パターンに大別できる。

 

誰しもが欲しがるものとは、短絡的思考で例えを言えば「ヴィトンのバッグ」や「三菱パジェロ」のような高価で価値のあるもの。所持しなくとも価値があり、誰でもその既成概念上の価値を理解できるもの。簡単に現金化できる、もしくは消費することで価値を体験できるもの。普遍的な価値を持つもの。または流行り・モードが非常に重要になってくる。今の時流にあったものは誰しもが欲しがる条件の一つである。ハンドスピナーは1年前や10年後に欲しがられるかどうかは甚だ疑問である。

 

個が惹かれて欲しがるものとは、例えば、猫好きの人が自分の飼っている猫の似顔絵を描いたTシャツをくれるとなったら欲しい人とそうでない人は別れるだろう。自分だけのもの、他人にはないもの、世界に一つなどの結果的に個に紐づくものも欲しがる傾向が強い。

 

ロラン・バルトは写真の見方やそれに伴う経験を ”ストゥディウム” と ”プンクトゥム” の二つの対立構造にしたが、対立構造とは言わずとも、この二つの ”周辺” と ”個” の欲求を刺激することがないと結局のところ失敗に終わる。どうにかしてどちらか、または両方を刺激し活発にさせるものやことを作る必要がある。