マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

無題

 嵐が止み、凪いでいる海面に浮いている船にいる。今、お仕事は一息つける時間が増えている。というのは、読者であればコレを書いているところから読み取れるかもしれない。とはいえ、いつもながらにこれといって書きたいこともないのでキーボードを叩いて書いて、キーボードを叩いて消すことを繰り返していた。無情である。

 そこで本当に何となく、今月の目標は人と会うことにした。こんなにも広いインターネットの中で単純に寂しいからでもあり、孤独でいると逃げても逃げても追いかけてくる焦燥感を抑えつけるためでもある。

 

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 最近は仕事をしていて思う。僕がやっているプランナー業と、Kickstarter で資金を募るために作られたあたかも実現したプロトタイプかのようなコンセプトムービーは相似形を描いているのではないかと。だからこそ、個人や10人未満グループが作り出したのプロトタイプやこれまでの実績や実際に出したものに対しての仕事にリクエストがくることの健全さを感じる。真鍋大度Rhizomatiksにおけるビジネスの構造に眩しさを感じる。

 ずっとコンサルティング系の仕事に対して疑問を持っている。その不快感や欺瞞は、表に立っている人が実際にノウハウを持っているわけではないことが多いところに帰属している。プランナーも確かにその業界や対面に立ってる人についての勉強はするけど、ちゃんとした理解をしていない。不安定で曖昧な情報でクリエイティブの計画を立てている。エンジニアの上に立つプロマネがエンジニアリングやプログラミングを知らないと、呆れられることが多いのと似たようなものだ。最大限の努力をして自分が作った空虚な妄想にもその疑問がつきまとっている。

 

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 ドライヤーから出てくる”風圧”に対しては”風が強い”ではなく、”勢いが強い”と言う。”風の”という述語が抜けているのか、はたまた僕はそれを風だと感じていないのか。