マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

シナプスの繋がる瞬間

何かを忘れないように、油性マジックで手に未来の自分へ向けて言伝を書く。今日は健康診断だったが、絶対忘れるだろうの脳内司令の号令の下、右の手のひらに「健康」と書いて(本当は健康診断と書きたかったが、後輩に書いてもらったところ文字の大きさを考慮しきれず仕方なく診断は省くこととなった)それに挑んだ。そして健康診断が終わった後の今、これを書いている。今でも薄っすらとその文字が見えているが、帰ってから健康診断に行くまでに何度この文字を見ただろうか。多分お風呂に入ったときにチラリと見た程度じゃないか。それも無意識に覗いたというよりも、意識的に「そういえば明日健康診断だったよな…タイムリープしてたりしたらさっき書いたはずの健康の二文字も消えてるハズ…!あっ、やっぱあるか…」みたいな。それでも覚えることができたのは、読んだからじゃなくて書いた(書かいてもらった)から。インプットよりもアウトプットの方が記憶の定着力が強い。検尿を忘れてしまいそうだという焦燥感と危機感が脳みそのシナプスを繋げて記憶を刻みつけた。そんなことに貴重なシナプスを使ってほしくなかったが、それは仕方のないことだったのだ…。