マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

贈与論

 いつも言ってる気がするけれど、何度も言わせてもらおうと思う。8月生まれは誰かにプレゼントをあげることが苦手だと思う。それは3月末生まれも、1月頭生まれも似たようなもので、学生時代に長期休暇期間に産まれた人たちは不特定多数に祝われる機会を設けることが難しいのでプレゼントを受け取る習慣があまりないのだ。何かをあげることは何かを受け取ることだと言っても過言ではない。受け取って嬉しいものを知らなければ、あげて喜ばれるものが何かを理解することは難しい。このことを話すと結構共感してくれる人が多いのでいくつかある持論の中でも確度が高いと思う。ということで、ぼくはプレゼントを渡すのが苦手だ、と思っている。

 

 だからこそ、大人たちはお歳暮やお中元などの贈与でコミュニケーションの持続を図っているのだと思う。大人になると友人や親戚など遠く離れて会えなくなる人たちばかりだし、会えるような休暇期間はみんな休暇を取っているからこそ、自分や家族の時間を楽しみたいからその期間には会いづらい。つまりはオトナになるともらうこともあげることも増えてくるということだ。これはマズいと昨年末あたりに気づいたので、最近は積極的に贈与や貸与、更には誰かを誘う行為をしている。自分だけで持て余すものが多く周りにあることに気づけたのも良かった点かもしれない。

 

 まぁオチはないんだけれど、クリスマスプレゼントってことで両親にバルミューダのトースターを買った。ぼくが年末に実家に帰る頃あたりに多分届くのだけれど、両親の喜ぶ顔が楽しみで仕方ない。相手の喜ぶ顔を見るという楽しみ方があるんだなってことが分かって、良かった。