マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

みかんと高校生

朝、通勤のバスを降りて、会社に向かっている途中で渋谷駅で愛媛県の高校生がみかんを配っているのを見かけた。小ぶりなみかんが4つも入っている袋を一つもらい、会社のデスクで食べた。美味しかった。その袋の中に学校で刷られるあの懐かしい手触りの再生紙が入っていた。社会人になってからは漂白された真っ白な紙ばかりに出会う。それにはみかんについての説明と、まちおこしについてが丁寧に書いてあった。これもきっと彼らが作ったのだろう。皆様のご意見・ご感想をお聞かせくださいの文字と共に学校のメールアドレスが書いてあった。いつの日からか、高校生の頑張ってる姿やこういうのを見て、彼らに何かを伝えたいと思うようになっている。おいしかったの一言でも彼らは喜ぶんだろうか。都会に漂白された僕に彼らに伝わることが書けるんだろうか。