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マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

真実を隠すなら嘘をつけ

 

 嘘をつかれた気がする。気がする、というのはそれが事実かどうかわからないからだ。仕草や言動や全てを見聞きしたうえで僕の脳みそがそう判断した。いや、嘘をつかれたというのも正しくはない。正しくは「真実を言わなかった」だと思う。上手くはぐらかされたのだ。

 

 それならば、嘘をつかれた方がよかった。そしたら鼻が伸びて伸びてバレてしまうだろうに。真実を隠すから、俺はそれを見たくなってしまう。見られたくないならそういえばいい。しずかちゃんだってのび太さんのエッチとちゃんと言っている。そのまま風呂にボコボコと潜られたら恥ずかしいけどちょっと見られたいのでは?と視聴者に受け取られても仕方ない。しずかちゃんはやっぱりエッチだなってキャラクターになってしまうかもしれない。でも藤子・F・不二雄はそうしなかった。だってしずかちゃんは嫌がってるから。

 

 真実を隠す方が、嘘をつくよりも悪意に満ちていると感じる。それは僕がバレてもいい嘘しかつかないからそんなことを思ってしまうのだろうか。騙そうと思ってつく嘘は分厚い鋼だが、とっさに出る嘘は薄っぺらい紙切れみたいなもんだ。すぐに向こう側が透けて見える。

 

 いっそ騙してほしかった。