マレーグマの頭のなか

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やまとなでしこ

 

普通はね、何が自分にとって一番大切か、気づくことは難しい。それを無くす前に気づくことができればラッキーだ。でも多くの人は無くしてしまってから気づくもんでしょう。身近にあるときはわからない、失ったとき初めてその大切さに気づく。しかもそれがその人にとって一番大切なものだったりするから始末におえないんですよ。

ドラマ「やまとなでしこ」より

 やまとなでしこが大好きで、どのセリフも好き。

先日、牡蠣を食べたせいでノロウイルスにかかって病に伏せているときに、平日に有給を泣く泣く消化しながら会社を休み、久々に古いインターネットを徘徊していたらこれが目に入った。ああ、なんて良いセリフなんだ。ちょうど彼女と別れて一ヶ月間過ごしてみた俺にぴったりじゃないかと。まぁ前々から大事だってこと、そんなの分かってたけどさ。だから、2年ぶりくらいに、見返した。

このドラマの主人公の欧介って、数学者として留学したけど挫折して、長く付き合ってた彼女にフラレて。35歳のミドルおっさんになってしまったんですけど、なんとなく、僕と重ねてしまうんですよね。

僕も美大に行きたい気持ちはあったけれど、親が年をとっていて、お金も無いし、行く方法は何個も何個もあったと思うけれど、当時はこれでいいと思っていた。未だに美大にはコンプレックスがあります。で、結局何もやれてない。何かのせいにして動かなかったし、今もそれに対しては動けてない。

 

あともう一つ響いた。親友の奥さん、かつてに欧介が好きだったが、親友と結婚してしまった相手に言われたセリフ。

欧介クンは、いつもそう!! 相手のことばかり気づかって、自分からは何も起こさないし、傷つきもしない。それってさぁ…優しい殻に閉じこもって、自分のこと守ってるだけなんじゃないかなぁ…欧介クンは、まだ何もやってないじゃない!!

僕は欧介のような素敵な甲斐性も優しさも能力もないけれど、僕なりのそれぞれがあります。でも、なんか、こう、こういうところ、あるなあと。思いながら見てました。俺だったらどうするかな、あーこの最初に執着してしまう女性にずっといっちゃうのめっちゃわかるわー。それだけしか見れなくなるし、他の女の子と遊んでたとしても、その子の事ばかり考えてしまう。ちゃんと好きな子がいるのに。んで、行ってやっぱり躊躇してダメになっちゃうかなって。

このドラマを再度見て、一歩踏み出せる気がした。相手がそれに応えてくれるかどうかは、ドラマ通りにはならないと思うけれど、頑張ってみる。