マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

虎になることすらできない

 

「ねこのきんたま」

ねこのきんたま好き。

 

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「いつもの」

何か書かなくちゃという焦燥感に駆られるけども、特に何も書くことがない。特に書くことがないのだけれど、既に一度絞られた雑巾からもうちょっと出るんちゃうかなみたいな感じで遠心分離機に掛けたら少し水でたわ、みたいなのがこのブログ。既に絞られてバケツに溜まっている水は、日々生きている上で大体の事柄は目耳鼻口から脳みそを経由して、頭皮の毛穴から出て行った僕の記憶が蒸発して雲となり、雨となって山に降り川となり海へ注いている。脳みそに入った何かなんざほんの少しのつまらない何かしらのカスということをこの文章から悟ってくれたならば嬉しい。つまらないのはそういうこと。

 

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「サンゲツキ」

 渋谷が昨日、ハロウィンでコスプレをした人々で埋め尽くされたらしい。僕は風邪を引き始めていたのを感じたのですぐに家に帰ってほこりっぽい布団をかぶって早めに寝た。まぁここ最近じゃ毎年のことなのでそうだろうなとしか思わなくなっている。なんにせよ、お祭り騒ぎが好きな人ってやっぱりいるんだよなぁって感心する。仮装パーティは何が面白いのだろうか。僕には全く分からない。こういうのは計画の段階が一番面白くて、いざやってみると別段面白くはなく、微妙な雰囲気を保ちつつ終りを迎えるイメージが頭をよぎる。後片付けが面倒くさいことは極力やりたくないのだ。

 コスチュームのクオリティの高さを競っているわけでもなく、非日常を楽しんでいるのかな、彼ら彼女らは。普段顔を見合わせている人々との間で行われるコミュニケーションに対して、仮装してペルソナを一枚かまそうとも、実は何も変化することがないことに気づいた彼ら彼女らが求めたのは新鮮さであって、だからこそバイオハザードのごときゾンビのように街に溢れかえってしまったのだろうか。

 

 臆病な自尊心と尊大な羞恥心を兼ね備えた僕はそういうものは宝箱にしまっておいて、やわからなベッドで体を支え、夢を見ることを優先するのだった。