マレーグマの頭のなか

文章を 書くだけなら タダ

さまようたましいは まごまごしている

 

 会社のPC…いや、僕のパソコンじゃないからパーソナルじゃないか。や、カンパニーが所持しているコンピュータ…や、もうどうでもいいか、そのデータを要らないものは結構消した。要らないものだから、もういいのだ。「お前は何故消したのか」などと言われると、特に答える理由は無いのだけれど、消せば「何かが」スッキリすると思ったからだ。「何かが」なんて書いて、全くスッキリしないなぁと思うのだけれど、心も身体もPCのHDDも特にスッキリするわけでもなく、全体の容量の0.01%未満が綺麗サッパリこの世から無くなった程度のスッキリさが、どこかで起きた。起きたことは、日本の何処かで今も誰かが亡くなっている、それくらい微々たるもので自分には感知できないくらいの、震度1よりも微弱な揺れを感じる。だって、自分で起こしたんだから。本当に起きたかは分からないが、起きたと言われたので納得した。

 

 

 こんな訳の分からないことを書いたのは、きっと、今日、ウチの会社の後輩が会社を辞めるという相談を社長にするからで、僕はそれに動揺したわけではなく、自分のまごまごしている状況に嫌気が差したからだ。そして今日も、退勤のボタンを押して、監獄を堂々とドアから抜け出すのだ。