マレーグマの頭のなか

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今、自分が何をしたいのかを考える。

 

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今、自分が何をしたいのかを考える。

 

 現状会社でしていることは、名付けるならば恐らくテクニカルディレクターだろう。

 うわぁ、こいつ何かっこつけてんだよ…お前まだ若いだろ、ディレクターとか調子乗んなよ!……みたいな声は勝手に聞こえてきているような気がするのであまり気にしません。俺にしかできないような仕事してるからいいんですよ。きっと、多分、おそらく…。

 

 んで、そのイケてる名前の根拠はなんぞやっていうと、結局、技術屋と企画者を結びつけるような役割をしているから、それに尽きる。実装をすることもあれば、しないこともある。ユーザーインターフェースをデザインすることもあれば、それを作ることもあれば、支持されることもあれば、その支持を拒否することもある。でもさ、実際そういうのって固定概念的に考えれば既に実績のある人間がやるべきことだよね。実績のない人がやったらただの怠け者だよね。

 

 実際は企画者寄りなんだろう、実際の普通の人がどのような働きをしているのか知らないから僕には今の働きっぷりが正しいのか正しくないのか、新しいのか古いのか、何にせよ今の自分の立ち位置というものが全くもって主観的にも客観的にも見えていない。同じような人間が周りに居ないし、聞いたこともないからだ。

 会社的には僕の役割は決まっていて、新しいサービスを考え、他の会社の人と話し、設計し、実際に作るかどうかは内容次第みたいな。前述したとおりだ。すごい恵まれた環境だと思うし、他の誰に対しても、面白くて内容も業界でも最先端なことをしてますと胸を張って言える。しかし、本当に自分がやりたいことはそうじゃないって言えばそうじゃない。テクニカルディレクターなんてハリボテだと言われたら何も言い返せない。だって、実績のないテクニカルディレクターなんて誰も信用してくれないだろう。俺が今のポジションにあるのは、会社をかさに着てるだけ。俺自身が何かしたのかと言われたら、まぁ関わったプロジェクトを言えばいいのかもしれないけど、実装とかも殆どしてないわけだ。うーん、何といえばいいのかわからないけど、モノはあるけど虚構なわけだ。

 

 

 それでそれで、自分が本当に何をやりたいのかって言えば、やっぱり何かを作りたいのだ。特に今はWebデザインをしたいのだ。今の延長線上だからっていうのが近い。今の技術を生かしてデザインをしたいのだ。

 会社でもしてるといえばしてるのだけれど、何故それが成り立っているのかといえば、俺がWebデザインができるから、では決してない。ただただ単純にうちの会社にはそういうことができる人間が俺しか居ないからだ。昔から芸術やデザインに興味があって、少しHTMLとCSSをかじっていて、PhotoshopIllustratorが使えるからだ。なんの因果か知らないけど、そういう何も知らない会社に入ってしまったためにやっている。最初はそれが「悪くないな…」とか思っていたのだけれど周りがそういうものに関心がないために、合っているのか間違っているのかが分からないという問題が発生してしまう。誰に見せても基本的には「いいんじゃない?」という無責任な答えが返ってくる。デザインはそもそも正解なんて存在しないと言われるけれども、最適解というものはあるし、間違いもある。ただ正解がないだけ。その最適解を相談する相手がいない。この会社で俺はフリーランス状態なのだ。しかも、幼稚園児のような丸裸な状態なのに。さらにいえば、それだけをやってきた、かつやっている状態ではなく日曜大工みたいにただかじっているだけなのだ。

 

 そりゃあものすごい中途半端なものが出来上がります。自分でもこれはやばいだろうみたいなデザインが出来上がるわけですけど、デザインについて全く理解がないので、それに対応する工数なども圧倒的に少ない。いわゆる「かっこいいデザインは欲しいけど、お金と時間は出したくない」という企業だ。世の中に腐るほどいる。その中で俺はデザインをやっているが、もうそろそろ心が折れそうだ。

 

 ここ3ヶ月くらいでどこか別の制作会社へ転職をしそうだ。ただ、今やっている仕事は非常に先進的でうちの会社でしかできなくて、とても偉い人とやっている面白い仕事なので、それだけは完遂させたい。その人からは「是非ウチの会社に来てくれ」って言われたけど、企画系の仕事は…もうちょっと俺ができるようになってからやらせてください…。すんません。